ECC802Sに

ラックスマン製のハーモナイザーの真空管を、付属品の中国ノーブランド品からスロバキアのJJ社製のECC802Sに交換してみた。

このECC802S、Amazon直売のものの倍以上の価格なのだが、真空管アンプやフォノイコライザーなどで人気のあるトライオード社が販売しているものなので、そこで一度スクリーニングされた良品なのかもしれない。
付属の中国ノーブランド管と並べると一回り大柄だ。

実際にハーモナイザーに挿してみるとこの通り。

おぉ、立派立派。

で、肝心の音のほうなのだが、これはオーディオ趣味のフリークではない誰もがわかるグレードアップだ。
ベースの弦を弾く音、グランドピアノの余韻、パイプオルガンの底力などのリアルさと迫力がグンと向上し、全般的な瑞々しさも大きく増した感じ。
これが「球ころがし」の醍醐味なのか・・・

数日後にいつものように電源・信号系の補強を実施。

電源は2ピンということもあってゴツいものは使わずKOJOテクノロジー社のKS-MPを。そしてRCAケーブルはPC-Triple C導線を使ったのSAECのSL-1980をチョイス、PCOCC(Pure Cupper Ohno Continuous Casting Process)材銅線無き今、僕の中で徐々に定番となりつつあるケーブルだ。先日から使い始めたUSBケーブルといい、SAEC製品はきっちりとした品質感があって気に入っている。

これに合わせてハーモナイザーを「挟む」音源もネットワークプレーヤーのMarantz NA-11S1からOppoのSonica DACに変更した。よって、USB接続でのPCオーディオがハーモナイザー経由ということになった。
最新のDACチップES9038PROを搭載したDACのアナログ信号がハーモナイザーを通過してプリアンプへという興味深い構成である。
ES802Sとケーブルのエージングによって音は変化していくだろう。どんな傾向のものになっていくのかが楽しみだ。