SRS-Z1リフレッシュ+α (その①)

メルカリで手に入れた美品のSRS-Z1の2号機のせいですっかり影の薄くなってしまった1号機。つい先日まではあんなに絶賛されていたのに。
ということで1号機にリフレッシュとともに+αの性能向上を試みることにした。

神妙にリフレッシュに臨む1号機。

2号機を入手したことで顕在化した1号機の要改善点は次の通り。
① 筐体全般の経年の汚れ。
② スピーカーユニットの表面の汚れ。
③ 配線の劣化とプラグの接触不良。

ただし、③のプラグ問題は接点復活材をスプレーしてやって解決しているし、①も②も含めてスピーカー本来の機能には大きな欠陥はない。
しかしながら、長年お風呂に入っていないように汚れが堆積し、2号機の綺麗さと比較すると可哀そうになってしまったのでリフレッシュに踏み切ることにした。

リフレッシュ+αの構想としては;
① 分解してクリーニング。
② 各部のダンピング。
③ ハーネスとプラグの交換。
④ 塗装。
ということで、今回はアンプ側には手を入れないこととした。

<分解>
Z1を可能な限り分解する。ほとんどの部品はネジ留めなので精密ドライバーがあれば簡単にバラすことができた。

たしかに長年の汚れが蓄積している。
途中、エンクロージャー無しの裸のユニットで鳴らしてみた。

後面開放というか、全開放に近い状態。
自作派の方々がユニットの素性を知るためによくやることらしいが、当然ながら音はスカスカ。2号機と比べると音圧自体もかなり低い。
いかにエンクロージャーが音造りに寄与していたかがよくわかった。

<クリーニング>
バッフルと脚は一体のダイカスト、エンクロージャーと台座は樹脂、底面が金属板という構成なのでスピーカーと配線さえ外してしまえば水洗いができる。
台所の流しで洗剤をつけてブラシでゴシゴシ洗った。

こんなに綺麗なスッピン美人が隠れていた。塗装するべきかどうか迷ってしまうなぁ。
スピーカーは水で洗うわけにはいかないので無水エタノールを綿棒につけて表面を拭いてみた。

表面のヌメヌメした汚れはほとんど取り去ることができたからよしとしよう。

<各部のダンピング>
Z1はダイカストの骨組みを中心に構成されたスピーカーなのでもともと鳴きや振動は少ないと思うが、せっかくなので各部に鉛シートを貼っていきたい。
両面テープ付きのシートなので簡単に貼れるし、鉛シートは柔らかいのでハサミとカッターで綺麗に整形できる。

まずは脚部の裏面にシートを貼り付けてみるが非常に良く密着するし、余分なところもカッターで綺麗にトリミングできた。
これに気を良くして、エンクロージャーと底面にも鉛シートを貼り込んでいく。

各部ともにずっしりとした質感になり、とても良い感じだ。

次なるステップは筐体の塗装(艶消しの黒を予定)、スピーカー取り付けと配線・プラグの刷新だ。