もう少しするとJICO製の「黒柿」スタイラスが届く予定なので、M44Gのカスタマイズについてまとめてみたい。現在のところは1号機と2号機の二つで考えている。(今後増殖する可能性は高いが)
<1号機>
スタイラス=シュアー純正
カートリッジ=M44Gそのもの
リードワイヤ=テクニクスのヘッドシェルの付属品
ヘッドシェル=テクニクス(SL-1200GAEの付属品)
<2号機>
スタイラス=JICOの黒柿
カートリッジ=M44Gのハウジングをシルバーハートの黒檀ハウジングに交換
リードワイヤ=山本音響工芸のヘッドシェルにはんだ付けされている6N銅線
ヘッドシェル=山本音響工芸のアフリカ黒檀製
という構成で、1号機のコンセプトは「シュアーが考えるオリジナルM44G」であり、2号機は「木にこだわるM44G」という事になるだろうか。
これらの派生として、1号機に「黒柿」スタイラスを付けたもの(1a)、2号機にシュアー純正スタイラスを付けたもの(2a)も考えられる。
早速手元にある(1)と(2a)を聴き比べてみた。
<1号機(1)>( 典型的なオリジナルM44G)
テクニクスヘッドシェルと付属のリードワイヤ+M44G+オリジナルスタイラス
<2号機の派生(2a)>
黒檀シェル(6N銅線リードワイヤ)+M44G黒檀ハウジング+オリジナルスタイラス
今回の比較ではスタイラス以外の黒檀化による効果ということになるが、オリジナルのM44Gが持つ明るさ・溌溂さ・弾むような楽しさという方向性は残したままで上質で大人のテイストを追加したような響きだ。MMカートリッジとスタイラスでもこういう音が出るのかと思わせるような上質感が加わった。
週末には待望の「黒柿」スタイラスも届く予定なので、「1a」と「2」がどのような音を聴かせるのかが楽しみだ。