同じ曲でもこんなに違う

Amazonで随分前に購入したグレン・グールドのゴールドベルグ変奏曲のLPが届いた。UKから送られてきたので時間がかかったんだ。
グールドのゴールドベルグ変奏曲といえば1981年録音のものはSACD、LPの両方で持っているが、今回のLPは1955年に録音されたものでモノラル盤。
他にもキース・ジャレットのハープシコード演奏のCDなどいくつかのゴールドベルク変奏曲は所有しているのだがグールドの演奏は群を抜いて奇抜、独特の解釈で一言で言って「早い」。
と1981年のグールドを聴いて思っていたのだが、今回入手した1955年盤を聴いてぶっ飛んだ、「滅茶苦茶早い」のだ。この26年間にグールドは随分普通の人になったんだなと思った。

ゴールドベルク変奏曲のいくつか

その対極にあるのがケンプの演奏。本当に同じ楽譜を弾いてこうなるの?と言いたくなるほどにこの二つの演奏は異質である。だが、どちらも素晴らしいのである。
再生に使ったDL-102の性格の影響も大きいのだろうが、1955年盤は古い音源をリニューアルした録音ではあるがモノラルで且つ重量盤、音域は中域に寄っていて(≒超高低域が希薄)太い音だ。DSDリマスタリングされた1981年盤にあるハイファイ感は全くないが演奏の躍動感がある。
こうなると1981年盤とすぐに聴き比べたいところだが、DL102をDL-103Rもしくは他のステレオ針に替えなければならない、ので、ついつい1981年盤はSACDの方を聴いてしまう。この状況を打破するためにはモノラル専用もしくはMC専用のプレーヤーがあるといいんだな・・・。

実家から持ち帰った花が美しい。

実家の庭から摘んできた