NRF-005Tの実験①

NRF-005Tの効果はどうなのか・・・オーディオフリーク改めオーディオファイル達の(狭い)世間では話題沸騰だ。現にこんなマイナーな(オヤイデさん、ごめんなさい)商品がネット上では売り切れ続出、入荷時期不明なのである。
ということで実験(評価などという上から目線の言い方はしない)を開始した。
本日はその第一段階。実験の対象となるシステムはズバリ「新システム」(この言い方もそろそろ変えないと違和感があるなぁ)である。

このシステム、音源としてはカセットデッキ(V-8030S)、FM放送(LXV-OT8改)、そしてラズパイDACの三つがあるが、まずはラズパイDACでのNAS音源再生から始めることにした。
実験の際の音質評価の指標は次の5項目とし、それぞれの指標評価の音源との組み合わせもある程度固定してみた。
①SN比、音像定位:青いエアメイル、Sea Changes、Dang Dang
②高域:Jupiter、ケルンコンサート、車窓
③低域:Fragile、Dang Dang、海を見ていた午後、Low Freqency Sweep
④余韻/潤い:Say It、Antonio’s Song、Waltz For Debby
⑤総合評価:Waltz For Debby、Antonio’s Song、青いエアメイル

まず、実験を始める前に現状の新システムの(悪いところを強調した)印象を述べると;
・ 全般的にSN比、音像定位は良い。
・ 高域:ツンツンする、オーケストラのグランカッサなどでは飽和する感がある、女性ボーカルのサ行がキツい。
・ 低域:超低域(48Hz以下)はほとんど出ていない。ボリューム感が足りない。
・ 余韻/潤い:薄っぺらい。時にガサつく。うるさい。

それでは実験開始。専用のメモ用紙も用意した。

実験結果のメモ

<実験①>ラズパイDACのACアダプターケーブル
・ 音圧が少し上がる。高域の煩さ、サ行のキツさが少し緩和された。
・ 低域のボリューム感にはあまり変化なし。38Hzぐらいから聴こえる。
・ 余韻が増してきた。
・ 今まで背景に埋もれていたメロディが聴こえてくる。

実験②>プリメインアンプ、真空管ハーモナイザーなどの電源ケーブル全
・ 高域の煩さ、サ行のキツさが更に緩和され聴きやすい音に。
・ 低域のボリューム感、可聴周波数にはあまり変化なし。
・ 音像が小振りになってフォーカスされたイメージに。
・ 全体的に落ち着いた音に変化し、中実感が増してみっちり感が出てくる。
・ 煩ささが緩和されたのでアンプの音量を上げられるようになった。

<実験③>ラズパイDACのLANケーブル
・ 高域の飽和感が改善された。
・ 低域のボリューム感が少し増え、可聴周波数は35Hzに下がる。
・ 全体的にガサつきが緩和されて静けさを感じる音になった。
・ 音の厚みが増した。

エアコンの吹き出し音を消すためにエアコンオフでやってきたのだが、ここまでやったところで部屋の寒さに耐えられなくなってきたので本日の実験は終了。此処までは、貼れば貼るほど良いことが増えるという印象だ。
次回の実験は機器を結ぶRCAケーブル、スピーカーケーブルなどの信号系を中心に攻めていきたい。