三度目の開腹(iPad mini 2修理③)

もうこれ以上の深追いはしないと言ったばかりだが、タッチパッドに感度の悪いところがあると甚だ使いにくい。ストレスがたまる・・・やっぱりタッチパッドも交換しよう。

そもそもバッテリーを交換すべきということで始めた作業だが、リチウムイオン電池が凡そ3千円、そして不本意にも電池の交換作業中の不注意で壊してしまった液晶の代替品が7千円ほどだった。そして今回交換するタッチパッド(別名デジタイザーとも呼ぶらしい)は2千円ほどと最も安価、完全体とするための追加投資として躊躇うことはないのでAmazonでポチった。

まずはタッチパッドを外す、というか剥がす。三回目となると手慣れたものだ。

一回目の開腹作業の時にズタズタになってしまったブチルテープを綺麗に取り去らずに、ちょっと「追いブチル」をしたものなので簡単に開くことができた。

見慣れた景色だ。左側が今回交換予定のタッチパッド。液晶画面をめくり、その下の金属板(何のためにあるのだろう)を外し、小さなプレートを外すとコネクター群が見えてくる。

黄色い絶縁テープを貼ってあるのがバッテリーのコネクター、その左隣が液晶のコネクター、そしてその上(画面左)がタッチパッドのコネクターだ。タッチパッドのコネクターは他の二つに比べるとちょっと複雑な取り付け方になっているので慎重に外していく。
新しいタッチパッドには両面テープが既に貼ってあるので、それを取り付ける前に筐体の外周に残っている古いブチルテープを取り除いていく。スクレーパーと綿棒、無水エタノールを使ったが、なかなか骨の折れる作業だった。

ちょっと時間が掛かったがほぼ取り除くことができたのでよしとする。

液晶をねじ止めし、無水エタノールで表面の指紋や曇りを取り除く。タッチパッドを閉じてしまうともう触れなくなってしまうので丁寧に。
最後に新しいタッチパッドの裏面の保護テープと両面テープのはく離紙を剥がしたら慎重に位置決めをしてタッチパッドを筐体に嵌める。今回は新品の両面テープなので浮き上がることもなくピッタリと綺麗に仕上がった。

今までは筐体と同じ白のタッチパッドだったが、せっかく交換するならと今回は敢えて黒を選んだ。なかなか新鮮な見栄えだ。

これにて作業は完了。交換したタッチパッドには感度の悪い領域もなく快適だ。
結果的に1万2千円ほど掛かってしまったが、バッテリー+液晶+デジタイザーのフルオーバーホールだと思えば安いものだ。業者に頼んだら目が飛び出るというか新品を買った方がいい値段なので(ネットで見ると4~6万円だった)、それをDIYでやり遂げた達成感は大きい。「為せば成る、見る前に跳べ」である。